オメガ3・α−リノレン酸高含有インカインチバージンオイル 消費税相当額サービスで速攻発送 | びんちょうたんコム
山下)
このオイルの原料は、現地では「サッチャインチ」と呼ばれているそうですね。 アマゾンでは日常的に使われている食材ですか?
大橋)
ホールナッツは食用にされていましたが、絞った油は主に灯用に使ってきたようです。良質の油といっても、現地には栄養学的な知識がありませんでしたから、食用油としては歴史がなく、商品作物として栽培されだしたのもごく最近です。 近年になって美味しさや有用性が海外でも高く評価され、需要も増えてきましたので栽培も徐々に拡大してきています。
そこで、私たちは世界中の人がなじみやすいように、「グリーンナッツ」と呼んでいます。
中川)
オメガ3のオイルは食べにくくてですね・・・(などと恐る恐る口へ)
おぉ!これは美味しい!!ウッとくる臭さもないね。
山下)
さわやかな草原の風味って感じですね。個性的だけど、あっさりして油らしくない。これならドレッシングも美味しく作れそうですね。
大橋)
サラダにはもちろんですが、さっと炒めてさっと食べる分には加熱調理にも重宝します。有名なパティシエさんに、このオイルを使った焼き菓子レシピの開発もお願いしているところです。
他のオメガ3オイルとは違って加熱しても風味が落ちず、少量の使用でも美味しく焼き上がるのでヘルシーなお菓子作りにもピッタリなのです。
また、油かすにも良質のオイルが含まれていますから、お菓子やお料理の食材としての再利用の可能性も現在探っているところです。
1996 - 病院は、1990年を下回る
中川)
美味しくて、かつ50%がオメガ3というのは、じつにすばらしいですね。油性の毒素は油で溶かすしかないわけですから。
大橋)
ガソリンスタンドなどでは、手についたグリースをまずは灯油で洗っているそうです。「重い油は軽い油で洗い流す」といういい例です。
またオイルバランスもさることながら、天然のビタミンEが豊富に入っているため「酸化しにくい」というのも、他のオイルにはない大きな特長のひとつです。
とはいえ、もちろんカロリーは高いので、ガバガバ飲んでいいものではありません。全体的な油の摂取量は控えながら、よりよい油を選んでいただきたいものです。
中川)
これまで認知されていなかったのに、これだけの価値あるものを発掘されてかつ環境に貢献ができる活動をされているわけですよね。
大橋)
元々は、高校時代からの友人がリマに駐在していた関係で、現地で製造した健康食品などを販売していたのですが、単にものを作って販売するだけではなく、NGO KEEPの仲間たちと 「循環」を形にしていきたいと強く思うようになりました。
現在の活動の主旨は、アグロフォレストリーの振興とコミュニティートレードの実践です。この新しい素材を紹介し、また育てていくことで、農業と森林保護が調和し、かつ生産地域の健全な発展を推進するような人と環境に優しい産業を実現させたいのです。
ですから、私たちは軸足を現地におき、消費地域だけが利益を独占するのではなく生産地域も利益配分に正当に介入できるトレードを推進しています。
転倒アセスメントのためのメディケアの支払い
山下)
「循環」を形に・・・ですか。それがアルコイリスの活動の軸なのですね。大橋さんの思いの変化には、なにか具体的なきっかけがあったのですか。
大橋)
2003年、スコットランドのエコビレッジ「フィンドホーン」に短期滞在した際にインスピレーションを得る体験をしました。そして、その時の気づきを忠実に実践していく決意をしたのです。
中川)
その活動が、2006年1月に『持続可能な社会作り』として新聞で紹介されたのですね。
大橋)
はい。直感で感じたものを実現していく仲間がいろいろな分野から集まり、大学の先生方などの力添えもいただきつつ、現地のNGOや企業とも合流して、日々、現地と日本とのやりとりに翻弄しています(笑)。
中川)
世界の大気の浄化場所だったアマゾンが危機状態にあるわけですから、大橋さんの取り組みは地球環境にとっても大変意義のあることですね。現地での活動拠点はプカルパ市とうかがっていますが、やはり環境への負荷は大きな問題となっているのでしょうか。
死の強迫観念の子供たち
大橋)
プカルパ市は、首都リマから届く生活物資と地元の農林産物が行き交う物流拠点として、近年急速に発展をしてきました。それに伴い、市街地では貧富の格差が拡大する一方で、継続するテロ活動の影響もあって、不法に森林を伐採して焼畑農業で生計を立てる貧困層労働者が近隣からかなり移り住んでいます。プカルパ市街から85km地点にある国有林周辺で調査したところ、こうした不法移住農業労働者の平均耕作面積が1〜3ヘクタール、1ヘクタールあたりの収入も年間300ドル程度といったところで、かつその大半は、農業に関する専門教育や指導を受けておらず、環境的にも経済的にも非効率的な農業が行なわれていることがわかりました。
ちなみにペルーの法定最低賃金は2007年1月現在、年間1884ドルで、収入がそれ以下の者を『不完全就業者』と区分しています。つまり、この国有林での違法伐採に直接的にかかわっているのは、実は法定賃金を下回る収入しかない『不完全就業者』なのです。
広いアマゾンですから、地域によって乱開発事情は様々ですが、たまたま縁の深い現地プカルパでの調査を通じ、熱帯雨林の乱開発の背景には必ず、それが合法であれ違法であれ、
経済的又は政治的な原因があると考えるようになりました。
ただ、そういった一部の原因を攻撃することで自分の正当性を主張するのは、決して生産的な活動ではないと思うようになったことも、自分自身にとって大きな気づきのひとつなのです。
中川)
時代が悪くなることを悲嘆しても、なにも解決しませんからね。
人間生きている限りいろいろな問題を抱えていますが、みんな何かをきっかけに好転することを期待しています。だから、世の中の起死回生のストーリーに興奮するわけです。
この地球も、起死回生しないといけないんですが、このところ急速に人々の方向性が変わってきているように思いませんか。
いかなる物事も人の迷惑の上には成り立たないということは社会的にはっきりしてきましたし、実際に人々は生産性とか、利便性だけじゃないものを要求し始めていますよね。
大橋)
みんなそれぞれ、いろいろな尺度をもっていますが、経済的なことだけがすべてではないということに気づいてきたのでしょう。
『1本の木を切る時、8世代後の子孫を思う』というアマゾン先住民の豊かな精神性を次の世代へと継承し、またそのメッセージを商品に乗せて世界中に発信することで、本当の意味での豊かな生活を送れるような地球環境の再生に貢献していきたいものです。
中川・山下)
大橋さん、今日は本当にすばらしいお話をありがとうございました!
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